マイ・マネージメント②
前回は「身の丈に合った成長を図る」ことの前提を説明しました。今回は、「身の丈に合った成長を図る」とはどういったものなのかを説明します。
「身の丈に合った成長を図る」とは、1年目、2年目、3年目と順番に事務所の「ヒト、モノ、カネ」の規模感をイメージしながら、その規模感を実現するために今やることを逆算することです。逆算するためには、自分の事を客観的に評価し、自分の強み・弱みを整理してイメージすることが大切です。
同時に、事務所が予想以上の成長を図るために、自らの強みを伸ばし、弱みを無くす努力をしなければなりません。そのためには時間を要しますので、まずは一人で達成できることを考えることが重要で、それ以上の成長を図るためにはどの様な「ヒト、モノ、カネ」が必要かをイメージします。
私の場合、1期目は事務所として必要となる全ての業務を自分で経験してみて、効率化を図る上でどうすればよいかを検討しました。事務所として必要となる全ての業務量は、スタートアップ時点が最も少ないので、経験できる機会は開業1期目しかありません。2期目以降になって思い描いた成長が図られれば、業務量が増えますので、必ず助けてくれる人材が必要となります。必要となる全ての業務を自分で経験していれば、私と従業員との間で明確な役割分担を図ることができますし、未経験者に対しても教育することができます。纏めますと、当たり前のことですが、まずは「全業務を自分で経験する」ことが貴重な財産となります。