マイ・マネージメント④
前回は私が実行した事務所経営の準備期間として内向きベクトルの記事を書きましたが、今回は開業2か月目以降の収益を得るための外向きベクトルの記事を書きます。
開業1か月で事務所経営の下地を作ったので、2か月目以降は仕事で収益を得るための動きをしていきます。この動きはクライアントとの信頼関係に大きく関わるための外向きベクトルであり、致命的な失敗は許されません。私はこの致命的な失敗を事前に回避するために、12年間勤務弁理士として働いて経験を積みました。弁理士資格を取得してすぐに独立する方もいらっしゃいますが、致命的な失敗を回避することは弁理士としての実務経験値に左右されますので、お勧めしません。
致命的な失敗を事前に回避するためには、納期の前倒しが必須です。納期を前倒しすることにより、緊急的な依頼にも対応できますので、クライアントから信頼感や安心感を得られます。もちろん成果物の品質を確保することが大前提ですので、そのためにも弁理士としての実務経験値が求められます。私は、10年間弁理士として特許事務所での実務経験がなければ、何れ歯車が狂い始め、事務所経営を安定させることができないと思います。
2か月目以降から弁理士としての本業の依頼が徐々に増え、クライアントとの深い関係を築くことで仕事が増加していきます。一人でできる業務量には限界がありますので、概ね6か月~1年ぐらいで従業員を採用する動きをするフェーズに入ります。