特許事務所での未経験者教育NO3

私の経験から拒絶理由対応を効率よく進める方法を記載します。下記のフローは、自分が起案した特許出願に関して3年半後に拒絶理由通知が届いた想定です。

3年半経過すると自分が書いた明細書であっても記憶が薄れていますので、まず特許請求の範囲を読んで発明の内容を思い出します。次に、拒絶理由通知を読んで概要を掴んで、主引例と副引例を流し読みして、審査官が主張する拒絶理由の意図を掴みます。

そして、ステップ5で本願発明と主引例との相違点に関連する補正要件を明細書から探し、最低2つ補正要件を見つけます。ここまでできたら、客先へのコメントを作成して、応答方針の指示をもらい、補正書・意見書を作成します。補正書・意見書を作成する際は、審査官が読みやすいように要点を端的に記載するのがお勧めです。これによって、審査官の心証も良くなりますし、無駄なことを書かないことで時間短縮になります。

このステップがこなせるようになれば、1件2時間程度で拒絶理由対応ができるようになると思います。次回は、新規出願の起案に際し受けた指導を記載します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です