特許事務所での未経験者教育NO2

前回、最初に指導された案件は拒絶理由対応だと記載しました。半年間ぐらいは、ひたすら拒絶理由対応をして、先輩方が書いた明細書の内容把握、拒絶理由書に記載された拒絶理由と引用文献の読み込み特訓です。読み込みをする場合、紙で印刷した方が目が疲れず、読むスピードも速くなりますのでお勧めです。

本願発明の内容把握は、まず難解な明細書をさっと読んで概略を掴み、2回目で深く技術的内容を把握します。その後、拒絶理由通知にざっと目を通し、書いている内容の概要を理解した上で、拒絶理由に記載された引用文献の該当箇所を読んで、審査官の意図を把握します。

そして補正案を頭でイメージしながら、上司に説明できるように、下記のような資料をパワーポイントで作成し、A3で印刷します。この資料を用いて、本願発明の内容と審査官の意図する拒絶理由を上司に説明し、補正案についての私の考えを伝えます。

上司は長年特許事務所で勤務してきたベテランなので、一度説明を聞いたら補正案が思い浮かぶようで、私とのディスカッションは15分程度でした。補正方針が固まると、補正書・意見書を起案して上司に検文をしてもらいます。最初は赤ペンだらけでしたが、徐々に修正箇所が減り、半年ぐらいで新規出願を起案するように指示されました。

次回は、応答書面を効率よく起案する方法を記載します。

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