2025年4月

特許
阻害要因

特許の審査基準において、進歩性が肯定される要素の一つとして、「副引用発明を主引用発明に適用することを阻害する事情があること」(阻害要因)があります。この阻害要因があることにより、当業者が請求項に係る発明に容易に想到できた […]

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意匠
類否判断を考えてみましょうNO.17

今回も審査基準に沿った当て嵌め事例を紹介します。上の「靴下」(本件意匠)と、下の「靴下」(引用意匠)とは似ていると思いますか?答えは似ていない(非類似)と審決されました。 (当て嵌め) (1) 共通点両意匠は、基本的構成 […]

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意匠
類否判断を考えてみましょうNO.16

今回も審査基準に沿った当て嵌め事例を紹介します。左(上)の「身体鍛錬器具」(本件意匠)と、右(下)の「身体鍛錬器具」(引用意匠)とは似ていると思いますか?答えは似ていない(非類似)と審決されました。 (当て嵌め) (1) […]

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意匠
類否判断を考えてみましょうNO.15

前回まで意匠の審査基準を簡単に紹介しましたので、今回は審査基準に沿った当て嵌め事例を紹介します。左(上)の「舌ブラシ」(本件意匠)と、右(下)の「歯ブラシ」(引用意匠)とは似ていると思いますか?答えは似ていない(非類似) […]

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意匠
両意匠の総合的な類否判断

両意匠の形状等における各共通点及び差異点についての個別評価に基づき、意匠全体として両意匠の全ての共通点及び差異点を総合的に観察した場合に、需要者(取引者を含む)に対して異なる美感を起こさせるか否かを判断します。 意匠に係 […]

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意匠
両意匠の共通点及び差異点の個別評価

両意匠の各共通点及び差異点における形状等に関し、審査官は以下の(1)その形状等を対比観察した場合に注意を引く部分か否かの認定及びその注意を引く程度の評価と、(2)先行意匠群との対比に基づく注意を引く程度の評価を行います。 […]

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意匠
意匠の類否判断方法

意匠の類否判断方法について、改めて審査基準を確認します。まず、物品の用途及び機能の類否判断を行い、部分意匠の場合、意匠登録を受けようとする部分の用途及び機能、位置、大きさ、範囲の共通点及び差異点の認定をします。 そして、 […]

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特許
特許取消決定の取消請求

特許異議申立がなされて、維持決定の場合は不服申し立ての機会がなく、取消決定を受けた場合のみ、特許権者が取消決定を取消すために訴訟を提起することができます。今回は、特許取消決定の取消請求がなされましたが、進歩性がないとして […]

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著作権
公衆送信権

SNSで良く問題となる著作権侵害の一つに公衆送信権があります。この公衆送信権を侵害したとして、発信者情報の開示が認められた事件を紹介します(令和 6年 (ワ) 70278号 発信者情報開示請求事件)。 SNSで他人が作成 […]

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著作権
同一性保持権

著作者人格権には、公表権、氏名表示権、同一性保持権があります。このうち同一性保持権が争われた事件を紹介します(令和 6年 (ネ) 1431号 著作者人格権侵害差止等請求控訴事件)。「一審被告が、一審原告に無断でその内容を […]

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