2025年5月

不正競争防止法
虚偽告知

不正競争防止法2条1項21号の「虚偽の事実を告知」するものであれば、不法行為を構成します。特許権侵害訴訟が確定していないにもかかわらず、他社製品が特許権を侵害している旨を告知する行為などが該当します。今回は、特許権侵害訴 […]

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商標
日本食育防災士

商標法4条1項15号には、「他人の業務に係る商品又は役務と混同を生ずるおそれ」のある商標について登録を受けることができないとなっています。今回は、「日本食育防災士」という用語が商標法4条1項15号に該当するとして、商標登 […]

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意匠
意匠の利用

意匠法26条には、意匠の利用に関する長文規定があります。昔、弁理士口述試験でこの条文を何回も言い直しさせられた苦い記憶があります。意匠の利用関係が成立するには、他の構成要素を包含しているため全体としては非類似であるが、他 […]

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特許
サーバが海外にあっても生産行為

以前、サーバーが海外にあっても特許権侵害を構成するとした事件を紹介しました。今回は、属地主義の例外を適用した理由について最高裁判決の文言を紹介します(令和5年(受)第2028号 特許権侵害差止等請求事件)。 我が国の特許 […]

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商標
商標類否判断事例NO.13

ロゴ商標で、第3類「Non-medicated skin serums等」を指定商品とした本願商標が、オ拒絶査定を受けて不服審判で非類似と審決された事例を紹介します。図形部分と文字部分を分離して観察し、文字部分が2段書き […]

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特許
進歩性

今回は、当業者が容易に想到できない進歩性が争点となった判決を紹介します(令和 6年 (ネ) 10041号 特許権侵害に基づく損害賠償請求控訴事件)。主引例との相違点が、「携帯電話」か「カード」かの違いであるが、その相違点 […]

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商標
識別力が肯定された事例NO9

今回も、拒絶査定不服審判で商標法第3条第1項第3号の識別力があるとして拒絶査定が覆された貴重な審決事例を紹介します。識別力がないという審決が多い中、津屋崎の文字が人形の産地を認識させる事情は発見できないとして識別力が認め […]

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意匠
類否判断を考えてみましょうNO.19

今回も審査基準に沿った当て嵌め事例を紹介します。上(左)の「眼鏡用前枠」(本件意匠)と、下(右)の「眼鏡用前枠」(甲2意匠)とは似ていると思いますか?答えは似ていない(非類似)と審決されました。 (要旨) ブリッジ部の類 […]

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商標
商標類否判断事例NO.12

「olympe」の文字を標準文字で表してなり、第5類「人用栄養補助食品」、第29類「乳酸菌飲料」、第30類「コーヒー,コーヒー飲料」及び第32類「清涼飲料水」を指定商品とした本願商標が、オリンピック競技大会を指標する標章 […]

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特許
翻訳文提出前の出願請求

国際特許出願については、翻訳文提出後でなければ出願審査請求ができません(特許法第184条の17)。今回は出願審査請求をした後に翻訳文を提出して出願審査請求が却下された事例を紹介します(令和 6年 (行ウ) 5001号 処 […]

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