2025-12-25
特許法102条2項は損害額の推定規定でして、侵害者の側で、侵害者が得た利益の一部又は全部について、特許権者が受けた損害との相当因果関係が欠けることを主張・立証した場合には、その限度で上記の推定は覆滅されます。つまり、損害 […]
2025-12-18
特許侵害訴訟事件において、文言侵害が成立しない場合に備えて、均等侵害を予備的に主張することが一般的です。今回は、均等5要件のうち第3要件(製造時容易想到性)が否定されて非侵害と判断された事例を紹介します(令和6年(ネ)第 […]
2025-12-15
特許請求の範囲の記載について、明細書等の記載から有償の売買契約に限定されるとして、ふるさと納税システムが非侵害であると認定された特許侵害差止等請求控訴事件を紹介します(令和7年(ネ)第10046号 特許侵害差止等請求控訴 […]
2025-12-12
特許明細書では「圧着」という用語が用いられることがあります。この「圧着」は、加圧を利用してさまざまな材料を接合する手法であり、「圧迫」と「接着」の造語であると思われます。今回は、圧着の用語が不明確であることを争点の一つと […]
2025-12-04
特許法36条6項2号は、特許請求の範囲の記載は「特許を受けようとする発明が明確であること」という要件に適合するものでなければならないと定めています。今回は、不明確として拒絶査定された不服審判の審決取消訴訟事件を紹介します […]
2025-11-25
特許請求の範囲には、同じ用語が前出の場合に「前記」を用います。この「前記」第1所定入力が構成要件ごとに異なる入力方法なのか否かが争点となった事件を紹介します(令和7年(ネ)第10032号 特許権侵害行為差止等請求控訴事件 […]
2025-11-18
特許請求の範囲に機能的記載が含まれている場合、明細書の実施例を参酌して権利範囲が画定されます。今回は、「LEDモジュールの熱を前記筐体に放熱できるように配置されている」という機能的記載が含まれるランプの発明に関する侵害訴 […]
2025-11-11
特許侵害訴訟では、特許請求の範囲の用語の解釈にあたって、技術用語としての一般的な意味が考慮されます。今回は、合成樹脂に合成繊維が含まれるか否かが争点の一つとなった事件を紹介します(令和4年(ネ)第10113号 損害賠償等 […]
2025-11-10
特許法17条の2第3項は、「特許請求の範囲等の補正については、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしなければならない」旨の規定されています。これは、補正をすることで新規事項の追 […]
2025-11-05
特許明細書には、「係合」や「嵌合」のように特許用語が用いられることが多いのですが、今回は、この「嵌合」の解釈が争点の1つになった事件を紹介します(令和2年(ワ)第25892号 特許権侵害に基づく差止等請求事件)。「嵌合」 […]